世の中にとって直接的で分析的で方法化しやすい分かりやすいものではなく、間接的で感覚的である現象を共有することで社会が元気を取り戻していくような概念を長年ずっと探していた。18世紀のフランスの思想家であるシャルル・ド・ブロスの造語である「フェティシュ」は、世界を固着化し停滞させているありとあらゆる物事をそのおかしみの感覚で根底から揺さぶる力を持っていると直感している。
色(color)は意識していなくても自然に目に写り込んでくる。色は私たちが対象からフェティッシュを感じとる最初のアンテナである。そして、色の色味、色合い、配色の組み合わせから私たちは何か物語を感じとっている。
編集長網口の第1回目のコラムでは、部屋の一角を埋め尽くしてしまいたい衝動に駆られるほど好きだと豪語する戸田ツトムがデザインした「白い本」への偏愛模様をお届けする。
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